7月28日にZoomオンラインで,法政大学国際高校の皆さんに昆虫食のプレゼンを行ってもらいました.
和食,中華,お菓子,洋食,その他,デザインについて,これまでの昆虫食の分析や,それを踏まえての昆虫食品の提案がありました.
昆虫を隠す,逆に昆虫を活かす,高校生が授業中に食べるお菓子,日常生活に食べてもらえる食品など,様々な視点と提案があり,非常に興味深いものでした.
複数の企画を検討しつつ,少なくとも高校3年生が卒業する前までに一つの企画を商品化することを確認しました.
2022年6月30日&7月7日に渡った生産環境工学科1年生授業の基礎演習が終わりました.
Society5.0におけるスマート農業・アグリテック&フードテックを中心とした教育・研究の紹介と,特にアグリテック&フードテックとして,代替タンパクをキーワードとした「食品ロスを活用した昆虫生産」「昆虫食を体験して日本で普及するためにはどうしたら良いのか?」の内容を実施しました.
そのアンケート結果の一部が次になります.
先ず,SDGs 17項目について,1年生がどのようなことに興味・関心があるかを複数回答で回答してもらい,次に意識して昆虫食を食べたことがあるのかの経験,基礎演習で準備した昆虫食(陸えびサラミーノや煎餅,コオロギ姿揚げ)を食べれる人は食べてもらい,食べた人にはその感想を聞きました.
今年度は9割の学生がチャレンジし,食べた9割弱が美味しいと評価してくれました.
その後,日本で昆虫食を普及させることはできるか,普及させるためには何を重視しなければならないのか,について,意見を出してもらいました.
予想以上に昆虫食にチャレンジしてくれ,日本で普及すると思ってくれる学生がいたことに驚きました.
今年度,一番印象に残った学生との意見交換は,肉や魚の殺処分から加工までの工程を知らないことも大きいのだろうということでした.「肉や魚はスーパーに並んでいる姿しか知らないのかも知れないが,殺処分も含めてどのような過程・工程を経るのか知っているのか・魚も捌く必要があり,内臓を取ったりと非常にグロテスクに感じることがあり,それと比較した昆虫の嫌悪感は本当に大きいのか」という問いかけに対して,考えていなかったということと,それらも知るべきとの意見があったこともあり,改めて「命をいただく食育」は昆虫食以前に皆知るべき重要なことなのだろうと思いました.
総参加申し込み:191名となり,無事に開催&終了しました.「昆虫」をキーワードに様々な企業やベンチャーの取り組み,大学発ベンチャー,大学研究者の方にご登壇頂き,新たな視点でビジネス・研究開発を推進する可能性を感じることができました!
ミダックHD様を中心に,静岡でi-SECを立上げ,環境展に展示しました.
農業情報学会オーガナイズドセッション2022「代替タンパク質クロステック~昆虫食品とアグリテックによる未来農業の展開~」と題して,5月22日に実施しました.
3コンソーシアムの中核研究者・代表者の方の講演と,大学院生4名による研究発表で,講演についてはとても勉強になりました.
内容:
昆⾍イノベーションセミナー 〜⽇本昆⾍ビジネス・研究最前線!〜(6/23-24)
大学院1年生の秋山君が筆頭の,下記論文の受理・掲載決定通知書が正式に届きました.
2022年7月1日にJ-Stageで公開予定です.
また内容の一部については,5月22日の農業情報学会オンライン年次大会のオーガナイズドセッションで口頭発表予定です.
農業情報学会オンライン年次大会:「代替タンパク質クロステック~昆虫食品とアグリテックによる未来農業の展開~」
https://drive.google.com/file/d/1-5shDEvjelPTszgmiPK_tOQmnQ_lM5sp/view
Society5.0時代の高校&大学連携教育研究への挑戦
東京農業大学・バイオロボティクス研究室×法政大学国際高等学校
農業分野では,スマート農業やアグリテック,フードテックというキーワードがあり,ICT・AI・IoT・ビッグデータを活用することが必須となっています.また,調査・解析,提案・作製,プレゼンテーション,評価を行うなど,研究する能力も重要となっています.
これを踏まえて、東京農業大学・バイオロボティクス研究室では,法政大学国際高等学校・落合厳希教諭と連携して,次のような高校・大学連携の新しい取り組みを行うことになりました.
東京農業大学・バイオロボティクス研究室内にスマート植物工場を構築し,法政大学国際高等学校から遠隔でモニタリング,制御,栽培実験を行えるようになりました.構築したのは東京農業大学4年生・岸丈翔さんと2年生・廣 駿さんです.カメラや各種センサーによる栽培情報のモニタリングと,LED制御などが可能となっています.
東京農業大学・バイオロボティクス研究室と,アグリテックベンチャー企業・うつせみテクノは,昆虫代替タンパクに着目し,SDGsを実践しています.日本において昆虫市場の発展には社会理解と教育が重要であり,法政大学国際高等学校生が昆虫食の現状を踏まえて,日本社会に受け入れられる昆虫食を企画・開発・商品化・販売をすることになりました.高校生のアイデアを具体的に形にすることをバイオロボティクス研究室とうつせみテクノ,また昆虫食品クロステックコンソーシアムNeoAxis が支援します.
本教育プロジェクトが3月17日にキックオフしました!
東京農業大学バイオロボティクス研究室からは,岸丈翔さんと廣 駿さん,佐々木教授が参加し,法政大学国際高等学校からは落合厳希教諭と9名の生徒さんが参加しました.コロナ禍もあり,Zoomオンラインミーティングで顔合わせやスマート植物工場の説明、昆虫食企画の説明が行われました.
今後,月に1・2回お互いに訪問したり昆虫食の提案プレゼンテーションなどを行ったりする予定です.