Eco&Bee CPS-蜂蜜からDNA抽出-

本年度から本格的に始動している「Eco&Bee CPS」について,研究テーマの一つは,「蜂蜜からDNAを取得して,植生情報の多様性解析,そして地域・まちづくりに活かしていく」ということがあります.

その内,DNA解析の第一歩であるDNA抽出について,共同研究者の田中啓介先生(東京情報大学)の指導の下,東京農業大学の⽣物資源ゲノム解析センターの輿石さんに協力してもらい,オルジュ君のレクチャーも含めて実施してもらいました.

専門外なので詳細は理解できませんでしたが,現代はAI同様,DNAの活用も様々な研究開発の蓄積から比較的簡易にできるような環境が整っており,農学の中でも様々な活用がされていることが分かりました.

今回のミッションとして,はちみつ工房様にご尽力して頂いている農大と千葉県で採取された蜂蜜からサンプルを取得,DNAを抽出しやすいように余分なものの除去,PCRを使用したDNAの増幅を行っていきました.

DNA抽出ができないと次のステップに移れないので心配していましたが,田中先生と⽣物資源ゲノム解析センターのお力で,PCRでDNAが増幅されていることが確認できました!

次のステップは,⽣物資源ゲノム解析センターでの工程を経て,田中先生の解析,その後今後について打ち合わせしていきます.

来年度に日本とアゼルバイジャンなどの複数地域・時期の蜂蜜サンプルの取得と解析が目標となります.

研究ビジョンはあくまでビジョンでしかないので,⽣物資源ゲノム解析センターのお力だとしても,それが具体的に一歩進んだことは非常に嬉しかったです.

やはり社会的問題解決には複数専門家の学際的なチームでしか対応できない時代なのだとも痛感しました.